コンセプト


われわれの生活に欠かせない「水」。川を流れたり、蒸発して雲になったりとたえず循環している水ですが、地球上の水の97.4%は海水で、淡水は僅か、2.6%ほどしかありません。

その淡水の70%以上は南極やグリーンランドなどの氷層で構成されており、残りの僅かな淡水のほとんどが、地下水で有ることはあまり知られていません。(ちなみに湖沼は全体の0.01%、河川は0.0001%)我が国は水が豊富で、あまり意識する存在ではないかもしれませんが、われわれが利用できる水というのは地球上の水のごく一部でしかありません。

また、我が国では豊富で良質な淡水とわれわれの生活の生活用水としての地下水の依存度は高く、1900年以後100年間では、多雨の年と少雨の年の年間降雨量差が拡大しています。

豪雨の年、渇水の年の降水量の差が拡大することで、使える淡水の量が減少しています。

雨水を地下に戻して、都市部の表面流出を抑え、洪水時のピーク流量を減らします。

地下に戻して貯留した雨水は、浸透施設によって地下に浸透して地下帯水層へと流れていきます。

地下帯水槽へと流れた雨水は自重と圧力によって流れて長い年月を経て湧水となったり、樹木に吸い上げられたりしてまた地表へと現れます。

10数日で水の入れ替わる河川に比べ、地下水の平均滞留期間は600年と非常に長く、いったん枯渇すると再生するのは困難です。

また、日本文化の象徴的な日本酒や豆腐なども地下水無くしては良質なものが生産できません。

我が国にとって地下水は必要不可欠なライフラインとも言えるでしょう。

地下水は非常に貴重な資源であることがわかります。

近年、アメリカでは、地下水田の枯渇により農地が利用できなくなり、放棄してしまっているケースが出ています。

我が国は、水に関しては豊富だと思われがちですが、国土の都市化や水資源の浪費、汚染など様々な要因で健全な水循環が失われつつあります。

次世代に、この貴重な「水資源」を残すために、今、私たちが真剣に取り組む課題として「水循環の健全化」をご提唱申し上げます。

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